[イラスト]構図の決め方で重要なポイントは、まず〇〇することだ!

[イラスト]構図の決め方

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今回はイラストの構図の決め方において重要な「静と動」という2つのポイントについてお話しします。構図を決めるにはまず描きたいイラストが、静なのか動なのかをはっきりさせることが重要です。

この記事を読むことで得られるメリット
  • 構図やレイアウトを検討しやすくなる
  • より自分の伝えたいものが伝えられるようになる
  • 方向性を決めることで作業をしやすくなる
  • 作業中の迷いを軽減し時短につながる

皆さんはイラストを描く中で、途中で何を描きたいのか分からなくなってしまったり、出来上がった作品を見てイマイチ伝えたいものが表現できていないなと感じたことありませんか?

僕もよくあるんですが、それはもしかしたら構図が自分の伝えたいことに対してフィットしていないのが原因かもしれません。

ちなみになぜプロが構図を使うのかというと、それは自分の表現したいことをより伝えるためです。そしてほとんどのイラスト作品においてその構図が使われています。(ただし構図はあくまでツールなのでそれをあえて使わないと言う選択肢もあります)

そして今回お話しする「静と動」は、その構図を決める上で重要なファクターになります。なぜならそれをまず決めないと、構図など他の要素を決めるのが難しくなるからです。

「静と動」を決めるとは簡単に言うと、そのイラストは動きのある絵なのかそれとも落ち着きのある絵なのか、を決めるということです。

これをあらかじめ明確にしておくことで使うべき構図やその他の要素を絞ることができ、作業をスムーズに行うことができるようになります。

そうした積み重ねによって自分が表現したいものへとより近づいていくことが出来るわけですね。

「静と動」を教えてくださった方は京都芸術大学の講師でもある斎藤拓也さんという、プロのアニメーターさんです。Twitter:@yasai10

目次

「静と動」の重要性と用途

序文でも記した点を補足すると、「静と動」とは安定的で落ち着きのあるイラストか動きがあり不安定さのあるイラストかということです。

例えば生き生きとしたキャラクターの心情を表現したいのであれば、感情が動く瞬間つまり動的であるといえます。

一方で早朝の静けさが漂う街並みであれば静的な表現が合うといえます。

もちろん静的なイラストであっても部分的に動的な要素を入れるといった場合(1)ももちろんありますが、まずは大きくこの2つに分けて考える習慣をつけていきましょう。

(1)躍動感のあるキャラクター(動的) +安定的な背景(静的)など

このように何を伝えたいのかそれをもとに、大枠の方向性を決めてからイラスト制作することは非常に大事です。 ここをおろそかにすると帰って作業時間が長くなったり、途中で何を描きたいのか分からなくなってしまうといった失敗が起こりやすくなります。

次章ではそれぞれ具体的な静と動の特徴・描き方について解説していきます。

静の特徴

静の特徴
  • 安定感
  • 変化・動きがない
  • 重力の安定、バランス
  • フレームに対して平行または垂直
  • 四角形□

例えば日常を描いたイラスト平穏や穏やかさを表現したい場合などそういったときに意識すべきポイントといえます 。

※ちなみにあまりに安定しすぎてしまうと、単調で退屈な絵になりがちなので、それを避けるためには左右アシンメトリーにしたり大きさを変えるなど工夫をすると良い。

静けさを伝えたいときに使える構図やシェイプ

安定的なイメージを伝えたいとき
  • 2分割構図
  • 日の丸構図
  • 三角形構図
  • 真っ直ぐ
  • 四角形を意識

※上記でも触れたが、単調に見えすぎる場合は、斜めの要素を追加させるなどしてフレームと対比させ、動的な要素を加えるといった、対策もありだと思います。バランスが大事!

イラストによる作例

背景が画面に対して並行のライン、そしてラーメンやお箸も垂直や安定的なシェイプで描かれている。
背景の四角の枠組み、人物の立ち方も画面に対して並行気味になっている。一方で人物の顔の位置を逆三角形の頂点で捉えることで少し動きを加えている。

動の特徴

動の特徴
  • 不安定感
  • 躍動感
  • 変化が生じる
  • 重心が傾く
  • バランスを崩す(※)

 ※スポーツの試合で試合が動くと「均衡が崩れる」って言いますよね?つまりバランスが崩れる=動くということです。

例えばキャラクターの感情を動かしたいときバトルシーンと言った変化や不安定感を表したい時に意識しておきたいポイントです 。

動きを伝えたいときに使える構図やシェイプ

不安定なイメージを伝えたいとき
  • 対角線構図
  • ダッチアングル
  • アシンメトリー構図
  • 逆三角形構図
  • 変化をつける
  • 平行と斜めの同居

静的な表現でもそうですが、動的においてもあまりにバランスに偏りがあると、不安定すぎて逆に見にくい絵になってしまう場合もありますので、そこは下記のイラストのように背景を安定的にして対比的に見せるなど工夫してみると良いと思います。※個人的な見解です。

イラストによる作例

背景のラインを斜めにして、かつキャラクターも傾けさせることで動きのある画面になっている。
こちらは人物と座っているポールを斜めにすることで不安定さを演出している。一方でフェンスを画面に対して平行にしたり背景を安定的にすることでバランスを取っている。

結論:静と動を使いこなせると、より伝わりやすい画作りができる!

まとめ
  • 静と動を使い分けることによって自分が伝えたいものをより伝わるようにできる
  • また方向性を明確にすることでイラスト制作の迷いが少なくなり制作時間や精神的な疲労を軽減することにも繋がる
  • より魅力的なイラストが描けるようになる

今回ご紹介した「静と動」はイラストの方向性を決める大事なファクターです。

こうした知識を活用してぜひあなたのイラストに活用してみてください!

補足として構図には様々パターンがあり、それらを紹介した別記事もございますので、もしよろしければそちらもご覧ください。

このような知識を使って、自分の表現したいものに合わせて構図を選んでいただけると幸いです。

こちらの記事をお読みいただきありがとうございました。

[イラスト]構図の決め方

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