ジェスチャドローイングやってみたけど、なんか思うように描けない。。そもそもこれ意味ないんじゃないかと、悩んだりしていませんか?
ジェスチャドローイングが上手くならないのは、「感じた印象を忘れたり、明確にしていないから」かもしれません。実はその問題を抱え、僕自身も悩んだ一人です。
その上で、ジェスチャドローイングでよくある問題を上げておくと、
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・速く描こうとして印象を無視して描いてしまう
・どんな印象だったか忘れてしまう
・印象を線で上手く表現できない
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これによって、感じた印象を上手く表現できず「意味ないんじゃないか」と感じ挫折してしまう人って結構いると思うんですよね。
ですが、ジェスチャドローイングをやることで得られるメリットは結構あるんです!
- 取捨選択が上手くなる
- 単純化する力がつく
- ドローイングを楽しく描くことができるようになる
そしてこちらの記事では、最重要ポイントである「どうすれば感じた印象を表現できるのか?」を解説し、皆さんにジェスチャドローイングをもっと楽しく効果的に描いていただきたいなと思います。
そして結論を言いますと、本記事で紹介する「言語化」「自問自答」を実践すれば、初心者でも簡単に印象を形にしていくことができると思います!
なぜなら、実際に私も印象の言語化と自問自答によって、しっかり感じたことを捉えられるようになったからです。
記事前半では「言語化」や「自問自答」するための質問3つ、また「プッシュ」といって、印象をより誇張して描くやり方もご紹介!後半では「振り返り」を具体的に解説するので、じっくり読み込んでくださいね!
自問自答をしよう
印象をより明確にするためには、この自問自答がかなり役に立ちます!なぜかというと自問自答することで、モデルを見たときにどんな印象を抱いたのかにフォーカスできます。
質問されるとそれについて深く考えようとしますよね?そんなイメージです。
そして何より言語化をすることで、より明確に印象を掴めるようになります!
「脳は明確なプランに従うようにできている」と言われるように、明確にすることでそれを表現するにはどうすればいいのかが見えてきます。
では具体的にどんな質問を投げかけるかというと、、
質問集
- このモデルを見て何を感じたのか?
- どの部分がそう感じさせるのか?
- それを伝えるにはどうすれば良いのか?
これを絶えず自分に投げかけるようにしましょう!すると自分の感じていた印象が明確になり、それをどのように表現していけばいいのか、ということに集中できるようになっていきます。
ジェスチャドローイングは、感じた印象を端的に伝えるためのものです。構造やアナトミーを精緻に描くためのものではないので当然簡略化していくことになり、結果単純化する力がつくというわけです。さらに言語化し感じた印象を明確にすることで、その精度が磨かれよりシンプルに伝わるドローイングが描けるようになると思います。
自分の描きたいもの(この場合感じた印象)が分かってくると、それを描けたときにすごく爽快な気分になります。自分の気持ちを言ってスッキリした気分に似ていますね。次の章でお伝えする「プッシュ」を使えば、さらに楽しくドローイングできるようになっていくと思います。
プッシュ(誇張)してみよう
プッシュとは自分が感じた印象を誇張したり強調したりすること!
例えば足が細いなと感じたとしたら、それを誇張して実際よりも細く描いてみるなど、自分が感じたものをより伝えやすくするためにプッシュは使われるのです!
これこそ絵を描くときの醍醐味ではないでしょうか?
そのままを描くのではなく、自分の感情をそこに目に見える形で表現する。これができるようになると、より絵を描くことが楽しくなるんじゃないでしょうか。
なぜなら自分の感情を表現することは、人にとってすごく気持ちの良いものだからです。ちゃんと自分の感情を表現できる人は、実はメンタルも安定することがわかっています。
それと同じように絵も自分の気持ちや想いを表すことができると、楽しく気持ちの良いモノになるはずです。
注意点
ただしあくまでビリーバブルにドローイングをしましょう!
ビリーバブルに関しては別の記事「ジェスチャードローイングをもっと上手く見せる、具体的な3つのポイント!」で解説していますが、要するに嘘っぽくないドローイングを描こうということです。
あまりプッシュ(誇張)しすぎると、嘘っぽいドローイングになってしまうのでそこは注意点です!
描きっぱなしNG!
NGな理由は、「描きっぱなしにすると、上達のスピードが遅くなってしまうから」
なぜなら課題や問題を曖昧なまま放置することで、いつまでもその問題を解決できず同じようなことでつまづいてしまうからです。
なので振り返る習慣を身につける事が重要!と言っても、
「なんて下手くそなんだ」とか「なんでもっと上手く描けないんだろう」と自己嫌悪的な感情に着目するはダメです。あくまで事実の部分に着目する。
事実とは「線の勢いがない」とか「直線と曲線のバランスがおかしい」などですね。そして、
- それを解決するには?
- もっと上手く描けるようになるには?
と建設的に振り返って、次に生かしていくことが重要です!
あとはできたこと、良かった点なども明確にしておくと良いと思います。
ちなみに振り返りの際のポジティブな要素とネガティブな要素のおすすめの比率は3:1(ポジティブ3:ネガティブ1)です。これくらいの感じでやると、メンタル的にも良いかなと思います。
振り返り問題を明確にすると「何をどう選べばよいか」が見えてきます。曖昧なままだと何をどうしていいかわからないためそもそも選択できません。こういう点でもしっかり振り返り明確にしていくことが重要です!
ルールに屈しない勇気を持とう!
最後にお伝えしたいのがこちら。「ルールに屈しない勇気」ですね。「ルール」というのは簡単に言うとパースや構造など、実際の整合性を取るためのものです。
このルールについて考えすぎてしまい、「アナトミー的におかしい」とか「パースで考えるとちょっと変かな」など、がんじがらめになって、自分の伝えたいことがわからなくなってしまう事があります。
それはあまりにルールつまり「こうあるべき」というものに囚われ過ぎているからです。
本来ドローイングは楽しいものです。だから自分の感じたことを最優先でどんどんトライしていきましょう!それが表現できたなら極論ルールは無視してもいいと思います。
ただし、ルールとクリエイティブのバランスが整ったドローイングは、より説得力が増してかつ魅力的なドローイングになります。このバランスのことを「エンターテインメントゾーン」と言います。
※エンターテインメントゾーン:ルール(構造やパース)とクリエイティブ(印象や感情)のバランスが整った状態のドローイングのこと。
こうしたドローイングを最終的に描けるようになるのが一番いいわけですが、とはいえいきなりは中々難しいです。もしルールに囚われ過ぎているなら、まずは自分の感情優先で思い切ってやってみることをおすすめします!
まとめ
① 最後に、ご紹介した内容をおさらいしてきましょう。
ステップ1:プッシュとは何か?→それは自分の印象をより強調させて相手に伝わりやすくする!
ステップ2:自問自答→質問を投げかけて感じたものを明確にしよう!
ステップ3:振り返る時間を持とう!→できたことももちろん、課題や問題をあぶり出しやるべきことを明確にしよう!
② ご紹介した内容を実践すれば、初心者の方でもしっかり印象を捉え、それを表現できるようになると思います。
③ 他にもジェスチャードローイングについて詳しくまとめた記事があるので、ぜひ確認してみてください!