こんにちはMURASEです。
今回は模写の弊害、リスクに関してのお話をしたいと思います。もちろん模写にはちゃんとメリットがありますが、実は模写だけやっていても上手くはなりません。
厳密に言うとある程度は描けるようにはなりますが、応用が効かなかったりオリジナルが描けない!といった問題に直面することになります。
結論を言うと、上達したいならオリジナルの作品を面倒でも描いていくほかないわけです。といっても、面倒と感じて億劫になるのは当然ですよね。そこで、この記事ではオリジナルを描くのが面倒な方や自分の作品を描くのが難しい方でも実践できるトレーニング方法をご紹介してます。
- 模写は描けるけど、オリジナル作品が描けない
- オリジナル作品を描くのが億劫(面倒くさい)
トレーニング内容はすごく簡単です。誰でもすぐに実践できますし、ちょっと試してみたいって思うものになってますので、ぜひ最後までお付き合いください。
オリジナル作品への負担を軽減し、「模写」→「オリジナル」へ移行しやすくする!
これをきっかけに自分の作品を描くのが楽しくなって、どんどん表現の幅を広げていってくれたら嬉しいです。
模写のメリット・デメリット
本題に入る前に、まず模写の特徴について解説します。絵の練習の代表格のひとつですよね。模写自体は決して悪いわけではありません。ただやり方や目的を間違えると、かえって上達の障害になってしまうことがあります。
それをメリットとデメリットを挙げつつ、解説していきたいと思います。
メリット
- 表現力を学べる
- 自分の弱点に気づける
- 見る精度が上がる
実際に絵がうまい人やプロの人を参考に描くわけなので、どんな表現の仕方があるのかなど模写を通して体感することができる。またパーツやアングルなど自分が苦手とするポイントが浮き彫りになり、課題を見つける手助けになる。
また、上手い人のイラストを見ながら描くことによって見る目や養われ、自分のイラストを描く際にも違和感に気づきやすくなったり、それによって作品のクオリティが高まる。
デメリット
- 簡単に達成感を味わえる
- 上手くなった気になってしまう
- 頭を使って描く習慣が身につかない
模写はもうすでに答えが用意された状態で絵を描くわけなので、どうしても頭を使わずに描いてしまいがちになります。(見たまま描きがち)
すると実際に上達したわけではないのに、描けたという達成感から上手くなった気になって、結果応用が効かなくなってしまいます。←(分かっててもやりがち)
頭を使って絵を描くのって結構面倒ですよね。なのでつい簡単に達成感を味わえる模写から抜け出せなくなっちゃうんですよ。こうした負のループに陥りやすいのがデメリットです。
※模写をするときは頭を使って、ただ見るのではなく、自分なりに分析したり構造や特徴を理解するなどしっかり「観察すること!」
「模写→オリジナル」具体的な練習方法
ではここから本題に入っていきたいと思います。どのようにして「模写ばかり描いてしまう、、オリジナルが億劫だ、、」の状態から脱却するのか?
それは、
ポーズや背景など一部分だけをオリジナルに変更する!
どうでしょうか、全部をオリジナルで描くのは大変ですが、一部分だけなら描けそうな気がしませんか?
例えば、このキャラクターの腕の部分だけオリジナルでポーズを付けてみようとか、顔のパーツや表情を自分の考えたものにしてみようとか。
最初は少しずつオリジナルを描くことに慣れていき、徐々に全部を描けるように持っていく。これならハードルも下がりますし、抵抗感も少ないと思います。
- ポーズの手だけを変更する
- 腕も加えて変更する
- 腕と脚などのポーズを変えてみる
- 顔以外のポーズを変えてみる
- オリジナルでポーズを決めて描いてみる
イラストを使った解説
手だけを変更しています。
これだけでもけっこう勉強になります。手の仕草ひとつで伝わるニュアンスも変わりますよね。それに自分のイメージを形にするために、参考資料などを使って構造やそのものを理解し実際に描いてみる。それを繰り返すことで理解度が深まる。
このプロセスがあるからこそ描けるものが増えていき、どんどん上達していく。まずは少しずつトライしてみましょう。
※使用したイラストは自分が描いたもの
オリジナルを描くメリット
- 自分の課題に気づける
- アウトプットすることでスキルが身につく
- 応用が効くようになる
- 描けないが描けるに変わる
一応メリットもご紹介!
模写でも課題に気づけますが、オリジナルを描く場合より問題点が明確になります。否が応でも気付かされます笑(うわっコレ描けない、、どう描けば良いんだ?ってなりますよね)
でもそれによって、どんな練習が自分に必要なのかがわかるので、無駄なく行動でき最短で上手くなれるということです。さらに「描けるようにならないとイラストが完成しない!」と必要に迫られるので、より覚えようと必死になる。
さらに勉強したことを自分のイラストで使うことで、より知識やスキルが定着しやすくなり応用も効きやすくなる。
オリジナルって大変ですが、やらない理由が見つからないほどメリットたくさんあります。上手くなりたいなら本当にやったほうが良いです。なぜなら、上手くなることはつまり、
描けないが描けるようになる!ことだからです。
当たり前ですが、描けないままだと上手くなりません。それを描けるようになるから成長できるわけです。
結論:模写だけでは上手くならない!
こちらの記事をまとめると、
- 模写は頭を使って描かないと意味がない。
- 上手くなるには模写ばかりではなく、オリジナルを描くこと!
- 自分の作品を描くのが苦手な人は、まず一部分だけオリジナルで描いてみる!
何度も言いますが、決して模写が悪いわけではありません。ただそれだけではイラストのクオリティを挙げていくのは難しいです。
今回お伝えしたかったことは、少しずつでもいいから自分のイメージを形にしていくこと。それが上達の上でも表現の上でも大切なんだということです。こちらでご紹介した方法を実践して、オリジナル作品を描くのが楽しくなっていただければ嬉しいです。