こちらの記事では、イラストをより簡単に魅力的にする事ができる「比率系の構図・レイアウト」について解説しています。
- 中々いいねがもらえない..
- 簡単に魅力的にみせる方法はないのか?
- プロのイラストがなぜあんなに魅力的なのか気になる..
いいねがもらえないというのはさまざまな理由が考えられますが、せっかく投稿したのにも関わらず反応がないと悲しいですよね。
その原因の一つとして構図やレイアウトが機能していないという問題が挙げられます。
一方でプロの作品はぱっと見ただけで魅力的な作品だとよく分かります。
それは魅力的に見せるために、自分の伝えたいテーマに対してどんな構図が適切かを考え、キャラクターやオブジェクトなどを配置しているから。
つまり構図を理解することで自分が伝えたいことを的確に伝えることが可能になります。
これは僕の個人的な見解だけでなく数多くの書籍や、現在在籍している大学での授業においても何度も繰り返し言われていることです。
プロは例外なく構図を意識しています。
前回印象系の構図をお伝えしました。([構図でイラストが変わる!]対角線・三角・逆三角を使った3つの簡単レシピ)今回は比率系と呼ばれる2つの型をご紹介します!
こちらの記事を読んでいただき、それらの構図の形式やパターンを理解してぜひ自身の作品に転用してみてください。 そうすることでバランスの良いデザインや人が美しいと感じる比率を理解でき、きっとあなたのイラストもより魅力的で伝わる絵になると思います。
覚えるのはたった2つだけ!それは「黄金比」と「白銀比」
- どちらも人が見ていて安定的で美しく感じる比率
- 用途は幅広く、絵画・彫刻・名刺など凡庸性が高い
- とっつきにくいが、効果は抜群!
黄金比
- 1:1.618
- オウム貝
- 自然界でもっとも美しいとされる比率
古代ギリシア人が自然の中で最も美しい比率としたのがこの黄金比率。数値化すると1:1.618 で、
自然界では貝、有名なものではオウム貝の渦巻きなどそこに黄金比率が見てとれる。
使用用途としては難しいが、この比率を使ってキャラクターの顔の位置やオブジェクトの配置を考慮したりすることが挙げられる。
白銀比
- 1:1.414
- A判B判サイズ
- 大和比
別名大和比とも言われている比率で、日本の建築物にも使われている。
日本人に馴染みが深いものになっていて、こちらも人が見たときに美しいと感じる比率、身近なところだと、印刷用紙のA判B判がこの比率になっています。
またドラえもんやアンパンマンの顔などもこの比率が使われているそうですよ。驚きですよね!
デジタルで描く方に!すぐに使える「比率のテンプレート」
いきなり何もなしに黄金比や白銀比を使って絵を描くのは大変なので、そういう場合はテンプレートがオススメです。
クリップスタジオ(ペイントソフト)等では素材のダウンロードサイトにてテンプレートが用意されていますし、その他検索すればテンプレートがたくさん見つかると思いますので、そちらをDLして使うと便利です。
一応個人的に良さそうなものをピックアップしておきますので、よかったら参考にしてみて下さい。
結論
- 黄金比 「絵画や彫刻など様々な用途で使われ、最も美しいとされる比率」
- 白銀比 「身近なものだとA版B版のサイズに使われているこちらもバランスの良い比率」
- 比率のテンプレートを使って、目立たせたいものを配置したり、背景の面積比を決めたりする
今回ご紹介したのは「比率」に関する構図の型でした。最初のうちは自分の作品に活かすと言うのが難しく感じるかもしれませんが、
他にも様々な構図には沢山の種類があって、それぞれ詳しくまとめた記事があるので以下記事で確認してみてください!
ありがとうございました!
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