こちらは効率的に服が描けるようになるためのトレーニングをご提案しています!
服を描くとき、構造が複雑で描くのが難しいと感じていませんか?
僕はすごく苦手で「あれ、なんか違和感あるな」と感じることが多く、どうしたものかと悩んでいました。しかし、、
そのトレーニングとはズバリ、、イメージで描いたものと実際見て描いたものとを比べるです!
キャラクターデザインなど、キャラクターを描く上で衣装などは避けて通れないものですし、魅力的な服が描ければより自分の作品の完成度がグッと上がりますよね。
そこで今回僕が行ったトレーニングを公開し、皆さんに知ってもらおうと思った次第です!
参考書籍
やり方
- 参考資料を見てどんな服なのかを確認する(60秒間※任意)
- 何も見ないでさっき見た情報を頼りにイメージだけで描く
- 参考資料を見ながらもう一度描く(今度は模写)
- イメージで描いたものと模写したものを比較する
重要な2つのポイント!
①まずどんな衣装だったかを思い出しながら描くことで、視覚情報の記憶力を上げる
②最後に模写したものとを比較することでどこがどう違うのか、イメージとのズレを明確にする
※なぜわざわざ思い出しながら描くのかというと、その作業がアクティブラーニングになるためです。つまり自ら能動的に思い出そうとすることで、これは重要な情報だと解釈し記憶の定着率が上がるわけです。
※また「どこがどう違うのか」を明確にすることで違和感を修正し、効率的に課題を克服することができるためこのような方法をとっています。
実例
なんとなくやり方はわかったけど、具体的な見本が欲しい、、、
という方もいらっしゃると思うので、僕が実際に行ったトレーニングを画像と共にご紹介していきたいと思います。ぜひ参考にしてみてください。
※ちなみにそれぞれの服を正面・横・後ろで描いています。
※3つの角度から描いている理由は、それぞれの服を立体的に捉えられるようにするためです。
制服
大きな違い
- ラインの質感
- 丈の長さ
- メリハリ
気づいたこと
- 割と直線的に描いてしまう癖がある
- スカートのひだの立体感があいまい
- ウエストのくびれや胸などメリハリが効いていない
学んだこと
- 服を描くときは、胸郭や骨盤などを意識すると良いかも
- 直線と曲線をしっかりコントロールするとよりきれいに見える
- 立体感を意識して描く
イメージだと直線的に描いてるんだなぁ
Tシャツ
大きな違い
- ラインの質感
- 胸の膨らみの位置
- サイズ感
気づいたこと
- 少し寸胴に描いてしまう癖がある
- シワの描き方、パターンがわかっていない
- シャツにおいても直線的で硬い印象
学んだこと
- ラインによって印象が変わるためそこを意識する
- どこに吊り下がっているのか、引っ張られているのかを意識する
- 布地の暑さなど質感を大切にして描く
思ったよりも線が堅くなってしまう
トレーナー
大きな違い
- サイズ感
- シワの描き方
気づいたこと
- 袖のシワを理解できていない
- トレーナーの柔らかさが表現できていない
- サイズ感が思ったより大きくゆったりしている
学んだこと
- フワッと柔らかく描くにはラインコントロールが重要
- サイズ感によってらしさが違ってくる
シワって意外とわかってないんだなぁ
パーカー
大きな違い
- フードの形状
- 素材感
- シワの描き方
気づいたこと
- サイズ感を小さく見積もっている
- フードの部分が理解できていない
- シワのパターンを覚えられていない
学んだこと
- フードはもう少し大きくフワッと描く
- 立体を意識するとシワが描きやすい
- リブは厚みを意識する
パーカーって描くの楽しいかも
Yシャツ
大きな違い
- 襟の形状
- シワの描き方
気づいたこと
- シルエットはイメージでもきれいに取れている
- ワイシャツは好きなせいか描きやすかった
- シワがたくさん入るためそこがらしさのポイントになると感じた
学んだこと
- 襟の形状はものによるが先が少し尖っている
- ウエスト横から見た際、お尻側に向かって上がっている
- シャツをインした際のシワのでき方などなんとなく理解できた
Yシャツやっぱりかっこいいなぁ
Tシャツ(2回目)
大きな違い
- メリハリ
- ウエストのくびれ
- シワの位置
気づいたこと
- 前回よりも当たりがしっかり取れている
- サイズ感は相変わらず小さい
- 少し寸胴気味なのはまだ修正されていない
- シワの描き方に関しては前回よりも理解できていると感じた
学んだこと
- しっかりとメリハリをつけるとそれっぽくなる
- 襟や袖の生地感の違いを出すと良いかも
- シワのでき方に関しては、重力やアナトミーの理解があるとより分かりやすいと感じた
前回よりもサマになってるかな
※こちらの記録は1ヶ月間行った練習から一部抜粋したものです。
注意点
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回収穫できたことは、
- 服の苦手意識が和らいだ
- 服の構造を立体的に捉えられたことでイメージしやすくなった
- イメージが修正されたせいか、「なんか違う」と感じることが少なくなった
- シワの表現を理解していないと気づけた
このトレーニングを実践して自分の作品にどう活かされたのか
①自分の作品を描く際に、ある程度イメージでこんな感じになるんじゃないかなと予測できるようになった!
②ラフでさっとイメージで描いても、違和感が少なくなった!
つまり、①は髪の毛に対する情報量がアップし、その情報から推測できるようになったということだと思います。これは思い出しながら描くが効いているのではと感じた。
②に関しては実際のズレや思い込みを明確にし、修正できたことで違和感が少なくなったんだと思います。
様々な角度で観察する事で服に対する知見が深まり、オリジナル作品を描く際により具体的にイメージしやすくなる
イメージがしっかりできていると最初のラフの段階で迷いにくくなりますし、参考資料を見た際も自分のイメージが明確である方が、資料のアイデアを取り入れやすいと思います。
髪のトレーニング同様、様々な角度から観察し捉えそれを自分のイメージと実際を見比べて検討する。この手順は僕にとってすごく手応えがあったので、もしよければ参考にしてみてください。
※だだしこの記事の内容はあくまで個人的な見解ですので、具体的な根拠を示すものではありません。
参考書籍
最後までお読みいただきありがとうございました。以下にその他のチャレンジ企画や髪を描くのが苦手な方必見の記事も掲載しておりますので、よろしければご覧ください。