こんにちは、MURASEです!
こちらの記事では、構図やレイアウトをいかにして自分の作品に落とし込むか」その方法について解説しています。構図やレイアウトを効果的にイラストに反映させることで、より魅力的に伝わりやすい画作りが可能に!
- 自分の作品を構図やレイアウトを使ってもっと魅力的にしたい!
- イラストに説得力をもたせたい!
そんな方に向けて、構図感覚を鍛えることができる具体的な練習方法についてお伝えします!
こちらは斉藤拓也といって、僕も通っている京都芸術大学の講師もされているプロのアニメーターの方です。今回ご紹介する方法はこちらの方に教えていただいたものを僕なりの視点で解説しています。
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構図やレイアウトって難しい印象ありますよね?しかし実際はそんなことはなくて、結構簡単に実践できてしまいます。
実は構図やレイアウトを整えるだけでぐっと見栄えが良くなり、絵のクオリティが格段に上がるんです。絵の良し悪しの8割を決めると言っても過言ではありません。
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こちらで紹介する「方法」を実践すれば、初心者の方でも簡単に自分の作品に活かしていくことができますよ!なぜんら実際に僕もこの方法で構図感覚を鍛え、実践できているからです!
この記事では、4つのステップで行う方法をご紹介し分かりやすく解説していきます。
それらを習慣化することで、普段からイラストの見方が変わり、どんな時にどんな構図・レイアウトを使っているのかが理解できるようになる!
その4つのステップとは、
- 言語化
- 単純化
- 分析
- 検証
この手順を繰り返していくことで確実にあなたのイラストは伝わる絵になっていくはず!
今まで難しいと感じていた構図やレイアウトも、この練習を取り入れることで僕自身理解できるようになりました。さらにそれらを作品に落とし込めるようにもなってきています。
記事前半では手順(流れ)を、後半では作業ひとつひとつを解説していくので、じっくり読み込んでくださいね!
まずは4つのステップを理解しよう!
- 言語化
- 単純化
- 分析
- 検証
説明すると、
この手順に沿って、トレーニングを行っていきます。ではそれぞれのステップを順に詳しく解説していきます。
ステップ①〜言語化〜
自分が感じたこと、印象を言語化してみましょう!
例えば、
「安定感がある」「かわいい」「動きがある」「自然と目線がキャラクターにいくなぁ」等
言語化することで、自分が感じたものを明確にすることができます。まずは明確にすること!
それから、
「なぜそう感じたのか?」「何がそう感じさせるのか?」
を考えていきます。
※ここでの大事なポイントは、自分なりの見解で構わないということです。正解、不正解はなくあくまで自分が感じたことに素直になることが重要です!
ステップ②〜単純化〜
次に、キャラクターや背景などをシンプルな線(ライン)や、形(シェイプ)を使って単純化していきます。
目的は複雑なモノをより簡単で分かりやすいものに変えることで、
より本質的な部分を理解しやすくするためです。
情報量が多すぎると構図の分析をしたいのに、髪の毛や顔・服のパーツなど、細かいディティールに目がいってしまい、集中して練習に取り組めなくなってしまいます。
そのために、単純化し情報をシンプルにすることで画面を見やすくし、ダイレクトに構図の分析ができるようにもっていくわけです。
※やってみるとわかりますが、かなり見やすくなるのでこの工程はかかせません!
ステップ③〜分析〜
単純化をしてわかりやすくなったところで、次はステップ1で感じた印象の部分を掘り下げていきます。
おさらいすると「なぜそう感じたのか」「何がそう感じさせる要因なのか」の部分です。
例えば、
かわいいと感じた→曲線や丸みのあるシェイプを使っているからかもしれない。
不安定さや動きを感じた→逆三角形のシェイプや、斜めの線が多いのが理由かも。
このように自分なりの見解を用いて、その作品を観察していきましょう!
人は線やシェイプ(形)からいろんな印象を想起します。
例えば直線と曲線↓
- 直線
-
- 男性的
- クール
- 硬い
- スピード感 etc..
- 曲線
-
- 女性的
- セクシー
- 柔らかい
- ゆっくり etc..
※人によって受ける印象は多少異なりますが、おおよそこうした印象を受けると思います。
また△のシェイプも同様に底辺が下にあると安定的に感じたり、逆に▽のように逆さまになると不安定に感じたりと、受ける印象はさまざま。
こちらについては、下記の記事にて三角構図などの構図の型と一緒に解説しています。
ステップ④〜検証〜
いよいよ、最後に自分の作品に分析してみて分かったことを実際に取り入れていきます。
例えば、
自分なりの見解で構いません。こうかもしれない、ああかもしれない。それを実際に自分の作品に使ってみて検証してみる。
するとそうだったのか。という発見がある。
これを繰り返すことで、構図感覚は養われていくと思います。
例えば安定感を出したい場合、画面のフレームに対して水平垂直にキャラクターや背景を配置すると、左右対称的な構図になるため安定感が増します。
不安定にさせたい、動きを出したい場合はその逆をすれば良いわけです。
二分割構図や三角形構図関しては、下記の記事でお伝えしています。よかったらどうぞ。
まとめ
① 最後に、ご紹介した内容をおさらいしてきましょう。
ステップ1:言語化(感じたことを言葉にしよう)
ステップ2:単純化(シンプルな形と線に変えよう)
ステップ3:分析(自分なりの考えてみよう)
ステップ4:検証(自分の作品に使ってみよう)
② ご紹介した内容を実践すれば、小難しく考えなくてもしっかり構図感覚を身に付けることができるようになると思います。
③ 実際にプロのイラストレーターさんから教わった方法なので、その信憑性は確かなものだと思います。
構図・レイアウトにについては他にも記事を制作しておりますので、一部を関連記事として掲載しておきます。よかったらご覧になってみてください。ありがとうございました!