ワンドロ(1時間でイラストを描く)はイラストの上達において意味がないのか?そうした疑問に対して僕自身が検証し、結果どうなったのかを書いた記事になります。
- 早く上手くなりたい
- ワンドロで上手くなるか知りたい
- 継続することでどこまで上手くなるのか?を知りたい
ワンドロって難しいですよね。しかもたった1時間でざっと仕上げたイラストを描いてそれで本当に上達するのかと疑問に感じている方もいらっしゃると思います。
しかし、結論を言うと意味はあります。
ただし、やり方を間違えると効果が薄れてしまいます。理由や注意点は後で説明しますが、実際に行い、やる前と継続し取り組んだ後ではイラストを描くスピードやバランス感覚、またアイデアを形にする力といった要素が鍛えられたと感じています。
これは京都芸術大学で講師をされている虎硬さんというアーティストの方も、ワンドロのような練習イラストであっても作品を描くという習慣をつけることが重要だと述べています。
また京都芸術大学はblogも運営しており、そちらでもイラストをよく観ることはもちろん、描くことの重要性も述べてられています。(京都芸術大学blog)
もしあなたが「いまいち上達してないなぁ…」や、「うまくならなくてモチベーションが上がらない...」と悩んでいるのなら、この記事を読むことでモチベーションアップや何かのきっかけにつながるかもしれません。
ワンドロを効果的に行うためのコツ
まずは行う上でのポイントをご紹介!ワンドロで上達する人にはいくつか共通点があります。
- 何を書くのか何を表現したいのかを明確にしている
- 資料を沢山集める
- ディティールを追いすぎない
これは本番イラストにおいても同じことが言えるのですが、いくらワンドロとはいえ何を表現したいのか、そしてそれに必要な情報つまり資料を集める。これらができていないとなかなかうまくなりません。
その答えは「明確」という言葉にあります。そもそも資料集める理由は曖昧なものや知らないことについて理解を得るためです。人は知らないものは描けません。また把握しているものでも、なんとなくでしか分からない場合、曖昧な解像度のものしか描けないわけです。
つまり資料をしっかりと見て確認していかないといつまでたっても上手くならないといった負のループにはまってしまいます。
また「何を表現したいのか」と言う目的を明確にしないことで、どこに向かって作業すべきなのかが分からずなんとなくで描いてしまい、ただ時間に間に合わせるだけの形式的なものになってしまいます。
なのでワンドロといった作品制作を行う際は、テーマやコンセプト、そしてそれに必要な資料を明確にして行うことが大切です。
他者とタイムトライアルで競っている場合は別として、あくまで画力を向上させたい理由であれば、その方が描写に対して追求できるのでオススメです!
週一回のワンドロを10ヶ月行った結果
初期の投稿
最近の投稿
- イラスト全体のバランス感覚
- 線画の精度
- アイディア出しからラフまでの一連の工程のスピードアップ
やってみた感想
最初の頃はアイデアを出すことで精一杯でした。資料も全然足りず描くたびにペンが止まり資料をまた探し直すといった繰り返しで中々思うように描けなくて悔しかったです。
ですが、アイデア出しからラフを切る工程が習慣化していくことで余裕が生まれ、構図やバランス、キャラクターの構造といったところに意識できるようになりました。
だから全然描けなかったとしても大丈夫!僕もそうでしたが、必ず慣れていきます!
これはワンドロの特性である素早く描くという利点によって、何度も繰り返しイラスト制作を行えたことによる効果だと思います。
結論:ワンドロは効果的なイラスト上達手段!
- とにかく経験値を稼げる
- 手軽にイラスト制作が楽しめる
- 描くことに慣れることで余裕が生まれる
- 自分の課題や問題点に気づける
- 時間内になんとか描こうとする意識が上達を早める
ワンドロは手軽にイラスト制作の工程や感覚を養う上でかなり有効な方法だと思います。
僕のように週一回でもOK!定期的に行うことをお勧めします。イラストを描く事に慣れていきますし、本番イラストよりも気軽にできるので、初心者の方にもオススメだと思います。
もし普通のイラストを制作するのが面倒、もしくは今よりもっと上手くなりたいと感じているのならぜひチャレンジしてみて下さい!