今回は知っておくとジェスチャードローイングが描きやすくなる、「リズムとフロー」そして「直線と曲線」の使い方についてお話します。
ジェスチャードローイング描いてるけど、なんかバランス悪いんだよなぁ、、とか、自分が感じた印象とかけ離れてしまった、、なんて経験ないでしょうか?
その原因として、
- リズムを捉えられていない
- 全体の流れを意識できていない
- 直線や曲線をバランスよく使えていない
といった問題が上げられます。というのも僕自身もかなりこれで悩みました。とくについつい細かい部分に気がいって全体の流れを無視してしまう。それによってバランスが崩れてしまったり、、
もし同じような悩みを持つ方でしたら、こちらの記事は参考になるのではと思います。
また他のメリットとして、、
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・自分の感じた印象通りにならない
・ポーズが固くなってしまう
・どんな線を描けばいいか分からない
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こうした悩みを持つ方にも本記事で紹介する「上手くなる為のポイント」を実践すれば、誰でも簡単に描くことができると思います!
なぜなら、実際ポーズが固かったり、上手く自分が感じた印象を僕も表現できなかったんですが、今回紹介するポイントを意識して改善できたからです。
記事前半ではリズムとフローについて、後半ではI直線とCS曲線についてを解説しているので、じっくり読み込んでくださいね!
リズムとフロー
ジェスチャードローイングを学ぶ際、避けて通れないのがこのリズムとフローです。
それはこの概念を理解していないと躍動感あるドローイングにならないから。もっと言うとこのリズムとフローを理解していないと自分が感じた印象を表現するのが難しくなってしまう。
リズム
音楽用語として知られているがドローイングではバランスのことを指す。直線と曲線の組み合わせのこと。この直線と曲線がリズミカルに交互に繰り返されることからそう呼ばれている。
例:スキーの大回転
競技では右のフラッグに回り込み、次に左のフラッグへという風に左右交互に滑って行きますよね?そんなイメージです。
フロー
ジェスチャードローイングでは体のどこからどこに流れが向かっているのか、その力の方向を指す言葉です。
これは前回ご紹介した ラインオブアクション 、まさにあの線の流れや方向がフローそのものといえます 。
リズムの集合体がフローといった感じでしょうか。小さな小川があってそれがあつまると大きな川になる。その大きな川(流れ)がフローです。
また体重移動や重心がどこにあるのかを見ることも重要な要素です。
※ラインオブアクション については「ジェスチャードローイングの要、「ラインオブアクション」の3つのポイント!」で詳しく解説しております。
I直線とCS曲線
次に直線と曲線についてですが、まず印象について触れておきたいと思います。
皆さんはそれぞれ直線と曲線を見た時、どんな印象を抱きますか?なんとなくでいいので一度どんなふうに感じるかなと想像してみてください^_^
下記にざっとそれぞれの印象を並べてみました。これはあくまで一例ですが、参考になれば幸いです。
印象
直線が表す心理的効果
- 男性的
- 緊張感
- シャープ
- 固い
- 速さ
- 人工物
- 骨
例えば、
ロボットや機械、建築物など
曲線が表す心理的効果
- 女性的
- しなやか
- ゆったり
- 柔らかい
- リラックス
- 自然
- 筋肉
- 脂肪
例えば、
どらえもんやアンパンマンなど
直線と曲線はセットで捉える
簡単に捉えるポイントとして、直線と曲線はセットにして覚えておきましょう!左が直線なら反対側は曲線だなといった具合です。どうですか、簡単でしょう?こうして単純化しておくことで自分が感じたことに集中することができます。(ただし、曲線といってもCSの種類があるのでそこは注意です)
さらに繋いでリズムにする
最後のポイントは、直線と曲線を繋いでリズムを生み出そう!互い違いに直線と曲線をセットに描くことで、リズムが生まれます。それを繋げていくことで一連の道筋となっていく。
コレがつまりフロー(流れ)ですね!すると目に見えて動きのある生命感のある、これだ!と思えるドローイングが出来上がります!(※ラインオブアクションの印象を忘れずに!)
実例
まとめ
① 最後に、ご紹介した内容をおさらいしてきましょう。
ステップ1:リズムとは、直線と曲線を組み合わせることでできるリズミカルな流れのこと。またフローは、力の方向や重心など、ラインオブアクションで描いた全体のバランスや流れを指す。
ステップ2:直線は男性的、曲線は女性的など、線ひとつとってもそれぞれ感じ方が異なる。
ステップ3:全体の印象を元に、直線と曲線を使い分けかつ流れのあるリズミカルなドローイングを心がける。
② ご紹介した内容を実践すれば、初心者の方でも躍動感のある気持ちいいドローイングを描くことができるようになるはず。そしてバランスの取れたリズミカルなドローイングも描けるようになっていくと思います。
③ 他にもジェスチャードローイングには様々なテクニック考え方があるので、以下記事で確認してみてください!