こちらの記事は、厚塗りには興味があるけど難しいなと抵抗感を感じている初心者の方に向けて「以外とむずかしくないよ」と感じてもらいたくて書きました!
厚塗りのコツなど、僕なりの視点で解説してます!
- 本や動画だけの独学で学べるものなの?
- 実際に練習してみた感想が知りたい!
- コツとかあれば教えてほしい!
結論を言うと、独学で学べます!
僕自身も全くの初心者で練習し始めたんですが、たった5回の練習でもある程度コツが掴めました!
今活躍されているプロのイラストレーターさんも、厚塗りで描かれた作品も多くあるので、アニメ塗りしかしないという方でも覚えておいて損はないと思います。
今回mignonさんというアーティストの方が書いた「mignonがしっかり教える「肌塗り」の秘訣 おなかに見惚れる作画流儀」と言う書籍を参考にしながら、皆さんにもちゃんと上手くなっているか分かるように、5回にわたり実際に行ったトレーニング成果を公開したいと思います。
※こちらの書籍は[脱初心者]厚塗りおすすめ本〜mignonがしっかり教える肌塗りの秘訣〜という記事で詳しく紹介しています。
今回は「背中編」
練習してみて初心者の方が前もって意識しておくと、後で楽になるんじゃないかなと言う点を先に上げると、
- まずはブラシの使い方に慣れること!
- しっかりとランドマーク(目印)を意識して描くこと!
- 画面を引いてみること!
なんの手がかりもなしに塗り始めるのは、すごく大変。
かと言って解剖書など見ながら描くのはなかなか面倒だと思います。
この書籍では各パーツごとにランドマークが示されていて、それを見ながら描いていくことで
初心者の方でも描きやすいよう設計されています。
これは初めて描く人にとって重宝するアイテムです!最初はどんなブラシを使っていいいか分からないもの。だからプロが使っているブラシをそのまま使えるのはありがたいことです!
マスク塗りは時短になる
簡単に言えばベタ塗りレイヤーとマスク機能を使った塗り方のこと。
美少女ゲームのグラフィックカーがよく使っているそうです。
あらかじめ指定した色を置き、1影・2影・ハイライトと載せていく塗り方に適した方法といえます。
メリットは塗りなおしや色調整が楽になる!
Photoshopにはベタ塗りレイヤーというものがあって、要するに塗りつぶされたレイヤーですね。色はすでに塗りつぶされた状態なので、あとはブラシや消しゴムツールを使って濃度(不透明度)を調節していくだけなんです。(ちなみに色は後でカラーピッカーで変更できます)
つまりレイヤーごとに色が分けられており、それによって色が混ざってしまうこともないし、いちいち色を調節しながら描く必要もないわけです。
全体を通して覚えておきたいポイントそれは、
ボカし過ぎないこと!(バランスに気をつける)
これすごく大事です!
例えば ボカす→光源側 あまりボカさない→光源の反対側
など、ルールがあるのでそういったところを意識して描いております。
「意識したポイント」と「失敗や成功」したところを記載しております。他人の失敗から学べることもあると思いますので参考にしてみてください。
それでは参りましょう!
厚塗りのコツ ーその1ー ソフトブラシを効果的に使う
面白かったポイント
- 背中はランドマークが少なく難易度高め(やりがいアリ)
- おしりの上の脂肪の立体感出せたときは感動!
失敗しやすいポイント
- 肩甲骨は肩までの広い範囲で捉えないと違和感が出る
- 滑らかにしようと馴染ませすぎると、失敗しやすいので注意!
やってみて分かったこと
- メリハリ(ぼかし過ぎないところとしっかりぼかすところ)を意識すると良い
次はもう少しムラを少なくしたい!
厚塗りのコツ ーその2ー 肩甲骨は肩までを意識する
面白かったポイント
- 肩甲骨の捉え方が分かってきてたのしい!
- 前回よりムラが減ってワクワクする
失敗しやすいポイント
- 光源を意識しないとどう描いていいか分からなくなる
やってみて分かったこと
- 初心者でも肩甲骨の下部の部分や背中の溝など、くっきりさせるとそれっぽく見える
次はもう少し全体を見てバランスを整える!
厚塗りのコツ ーその3ー 画面を引いて全体を見ながら描く
面白かったポイント
- 少しずつだけどムラが少なくなってバランスが良くなってきたのを実感できて嬉しい!
失敗しやすいポイント
- おしりとその上にある脂肪は分けて捉える。一体的に描くと違和感の原因になる。
やってみて分かったこと
- 背中の溝の凹凸をしっかりだせ、ばそれらしく見えることが実感として理解できた!
次はムラはもちろん、筋肉のつき方をしっかり覚える!
厚塗りのコツ ーその4ー 2影は脇のあたりなど光が届きにくい場所に入れる
面白かったポイント
- ハイライトの付け方が分かってきて、楽しくなってきた。ハイライト描くとぐっとそれらしく見える。
失敗しやすいポイント
- くっきりさせようと意識しすぎて、浮いた印象に。(肩甲骨や背骨あたり)バランスが大事!
- 2影を入れすぎるとくすんだ印象に。程よく全体を見てバランスを取る。
やってみて分かったこと
- リムライトを効果的に入れると質感が出る
- ぼかしで均一になりすぎる場合、ソフトブラシなどで少し明るい部分や暗い場所を作ってあげると良いかも
くっきりとぼかしのバランスをもっとよくしたい!
厚塗りのコツ ーその5− 参考書だけでなく、リファレンス資料も用意する
面白かったポイント
- ぼかしたとき今まで平面だったのが立体的になっていくのが楽しい!
- ツヤ感が出せるとウキウキする!
失敗しやすいポイント
- 3影を入れすぎると汚く見える
- グラデーションで馴染ませるとき、ボカシツールだけだとうまく馴染ませにくい。その場合は消しゴムツールのソフトブラシを明度を反転しムラを均一にすると良い。
やってみて分かったこと
- 消しゴムツールのソフトブラシを消すだけでなく、塗として使うことでムラをきれいにすることができる
- 参考資料をたくさん用意した方が勉強になるし、理解度も格段によくなる!
筋肉の複雑な凹凸が難しかった
まとめ
こういった塗り方は意外と解説しているサイトや書籍があまりないので、こちらのmignonがしっかり教える「肌塗り」の秘訣 おなかに見惚れる作画流儀は参考になるのではないかと思います。(あくまで個人的な見解です)
もちろん、今回ご紹介したコツや意識すべきポイントは他にもあります!情報量が多くなりますので、またの機会に書かせてもらおうかなと思ってます。
- 参考書だけではなく、リファレンス資料(モデルさんの写真など)を用意しよう!
- ランドマークをしっかり描いてから、あたりを取っていこう!
- 背中を描く際は、肩甲骨の扱いに注意しよう!(肩までひとかたまりで捉える)
- 背中の真ん中の凹凸がしっかり描けると、ポーズが変わってもそれらしく見える!
- ぼかす際は、ボカシツールだけでなく消しゴムツールのソフトブラシも使って滑らかにしよう!
僕が個人的に上達を実感できたポイントを上げると、
厚塗りって難しいイメージありますし、僕もできるようになるのかなって不安でした。でも今回練習してみて自分なりですが、上達を実感できてかつ厚塗りすることが楽しくなりました!
こちらの記事をみて「僕でも私でも出来そう」と思っていただければ嬉しいです!
最後に、このような塗り方で制作した作品がこちらです↓
このようなマスク塗りでかつギャルゲ塗り(厚塗り)は不慣れでしたが、なんとか完成させることができました!
※今回参照した書籍は[脱初心者]厚塗りおすすめ本〜mignonがしっかり教える肌塗りの秘訣〜という記事で詳しく紹介しています。
前回の〜おなか編〜
今回もブログを読んでいただきありがとうございました。下記に関連記事として僕がチャレンジしたその他のトレーニングに関する記事を貼っておきます。実際にやってみて感じたことなど掲載してますのでよかったらそちらもどうぞ!