こちらの記事では、イラスト初心者の方が効率的に上達するための2つの習慣について解説しております。
やっぱり上手くなるためにはコツコツ練習を積み重ねるのが吉。とはいえどんな練習が良いのか、そもそも忙しくてなかなか時間が取れないという方もいらっしゃいます。
そんな方に向け日常生活に取り入れてスキマ時間でも出来る、コレを身につければ周りに差を付ける事ができる!2つの習慣をご紹介したいと思います!
- 無理なく上達したい!
- 効果的な学習方法が知りたい!
①好きに出会うための習慣を身につけよう!
イラストで何かを表現するにはまず自分が何に対して感動するのか、何が好きなのかを理解する必要があります。そんなの当たり前じゃん!って思うかもしれませんが、これが意外と意識できていなかったりします。
好きな理由を尋ねられて素早く答えられますか?
なんとなく漠然と好きなだけでは、それを表現したいとなったときにどう描いていいか分からなくなります。
日常から意識をして、自分が好きなものに向けてアンテナを張る癖を身に付ける。それがまずイラストを描く上で大事な要素の1つですね。
習慣化させるための3つのポイント
では何をすれば良いのか、それはまず言語化です。これはぼんやりとした自分の印象に対して明確にしていこうという意図があります。具体的にいうと、
言語化
- 何を感じたのか
- 自分はどんなものに感動するのか
- このキャラクターの手の仕草がかわいい!
- 夕日を見ると思わずノスタルジックになる。
- このメインのキャラクターを引き立たせている要素ってなんだろう?
- 漫画のこういうシーン好き!
できれば、具体的にどういったところがそう感じるのかを明確にしていくのが良いと思います。それをストックしていくことで、表現の幅も広がり、もっとこうしたい!っていうモチベーションにも繋がっていきます。
しかも言語化して明確にしておくことで、作品に落とし込むときに何をすべきかが見えてきます。
興味を持つ
次は自分が好きなモノにふれる機会を増やすこと。
- イラストや画像
- 映画やドラマ
- 漫画や小説 など
なんでも良いので、自分が好きなものを体感することでそこから気づきが得られる!また、興味があることに対して挑戦してみるというのもオススメです。
何か新しいことにチャレンジすることで発見がありアイデアの引き出しが増える!
何かを表現する仕事をしている人は、少なからずこうした体験や経験からヒントを得て作品を作っているんじゃないかなと思います。そうじゃない人も、過去の経験や情報などからこうすれば良いんじゃないかってアイデアが浮かんだりしますよね?
普段から自分の好きを意識することが、面白い作品や美しいものを生み出す原動力やきっかけになると思います。
単純化
これはイラスト描く人なら、絶対覚えておいたほうが良いテクニックのひとつ。単純化のメリットはというと、
- 引き出しが増える
- 分析しやすくなる
- 自分の作品に転用しやすくなる
単純化することで情報がシンプルになり覚えやすくかつそのおかげで引き出しが増え、自分の作品にも取り入れやすくなる。さらに他の人のイラストを分析する際も余計な情報を省き見ることが出来るので分析しやすくなります。
人はいっぺんにいくつもの情報をインプットできないので、何度も言いますが、イラストを上達させるうえで覚えておいたほうが良いテクニックだと思います。
なんでここまで押すかというと、ほとんどの参考書には単純化の事が書いてありますし、実際にプロのイラストレーターさんも必ずといっていいほど単純化について触れ、口酸っぱくおっしゃっているからです。
このように、メタ認知的にも重要だと感じますし、何より自分自身で取り入れてみてその効果がすごい!と実感できているからです。
イラストをそのまま見たら情報量多すぎて訳わかりません。だから単純化するわけです。コレ大事!
※また好きなものに触れる機会を増やす上でオススメなのが、ピンタレスト(Pinterest)ですね。ご存知ですか?アイデア探しツールとして有名。自分の好きな画像などをリスト化して保存できるサービスで、僕はコレを使って自分が心動くものをまとめて保存し、定期的にみて何がそう感じさせるのかを分析しています。
②創作のための習慣を身につけよう!
ここまではインプットに関することを書いてきました。しかしインプットばかりしていても絵はうまくならないのがつらいところ。やっぱりアウトプットも積極的に行う必要があります。
そこで日常的にアウトプットを習慣化させるためのポイントを③つに分けてご紹介していきたいと思います。
習慣化させるための3つのポイント
1つ目は落書きですね。とにかく書かなきゃうまくならない。とはいえ作品を仕上げるのは時間がかかる。なのでささっと簡単に描ける方法としてご紹介します。
落書き
- どこでも持ち運べる
- 手軽にトライアンドエラーができる
- フレームやパースなど細かいところは意識せずできる
イラストを描く上で大事なことは、自分のイメージをアウトプットすること!いくら画力を上げてもイメージを形にする習慣が身についていなかったら、思うように描けません。いくらコミュニケーションスキルを身につけても、普段から誰かと会話していなかったらいざってとき話せないですよね?そんなイメージです。
イラストを描くっていろんなサブスキルが合わさってできるものなんですが、そのひとつがイメージや視覚情報を実際に絵として出力するスキルなんですよ。なので、普段からイメージを描くを習慣化させておくのが吉です!
フィルムスタディ
あまり聞き慣れない方もいらっしゃると思いますが、これは映画やドラマなど
- 感動したシーンや、心動かされた場面を分析する
これは映像作品ならなんでも良いのですが、自分が好きなシーン、感動するシーンってありますよね?もっというと、「なぜ好きなのか、その理由は何なのか」を掘り下げて観察してみると良いです。
やってみるとわかるんですけど、作品には意図があってそして意図があるということは理由や目的があるなんですよね。よく映画とかのメイキングで、監督がここのシーンはこういうところを意識して作ってます的なの語ったりしてますよね。そうした作り手が何を伝えたいのかということを考えていくことで、今度は自分が作品を作るときに役立ってきます。
- トレースしてみる
- 模写をしてみる
線のリズムや強弱など、2分ほどで良いのでその感覚をなぞって味わってみたり、配置や比率を意識しながら模写してみるのがオススメです。ただ分析するだけでなく、実際に描いてみてアウトプットしましょう。
で、ここでも先ほどお伝えした単純化を使って分析してみると、大事なポイントに気づきやすくなったりするのでオススメです。
※ただし、トレースや模写したものはSNSなど公の場では著作権侵害に当たる場合があるので投稿や公開しないようにしてください。
伝えること
これは今までのまとめ的なことですがそれを格言的に表すと、
- 何かを感じるために遊ぶ
- 何かを知るために意識する
- 何かを伝えるために絵を描く
遊ぶというのはメモやノートに落書きをしてみたり、好きな物に触れ感動すること。意識するとはフィルムスタディでお話したような意図や目的、自分が感動した理由を明確にすること。そしてそれらを踏まえて伝えるために絵を描くこと。
何気ない日常やモノの中にイラストを描くヒントがたくさん詰まっています。
この2つの習慣を身につけて、効率的に上達しよう!
こちらの記事をまとめると、
- 好きに出会う習慣を作るためには、積極的に好きなものにふれる機会を増やし、何を感じたのかを明確にしていく。明確にする方法としては「言語化」そして「単純化」してインプットしやすくしよう!
- 創作のための習慣を作るためには、フィルムスタディを行いトレースや模写、そして普段から落書きなど手軽に行える創作手段を取り入れていこう!
これらの習慣を日常生活に取り入れていくことで、あなたの画力は次第に底上げされていくと思います。
こういう地道なところがあとで大きな差になって現れてくる。意識的に毎日やるのは大変ですが、スキマ時間などに無理なく続けることで、自然と身についてくると思います。そうなればこっちもの!知らずしらずのうちに絵描きとしてのマインドが手に入ると言っても過言ではありません。
以上、イラスト上達のための2つの習慣についてのお話でした。お読みいただきありがとうございます!