こちらの記事では、色に関する観察力を鍛える方法を解説しています!
僕はこのトレーニングをやる前は妙な自信がありました。しかし実際にやってみると自分の感覚と実際の色とのズレの大きさに愕然。
大学の授業の中で講師の方が着彩していく上で色彩感覚を鍛えることが重要だと解説していました。
これはデジタルペイントソフトのスポイトを使ったトレーニングで、誰でも簡単に色彩感覚を鍛えることができます。
厳密に言うと自分が感じた色と実際の色とのズレを修正していくと言うことです。
これにより魅力的な色や配色とは何かを感覚的に掴めるようになる。つまり色に対する感度の精度が上がると言うこと!
知識として配色パターンや視覚効果などを駆使し色を配置していくのはもちろんのこと、色の見る目や感覚が鍛えられていれば、より魅力的なイラストを描くことも可能になっていくと思います。
具体的な方法
※用意するモノ
- Illustratorなどのペイントソフト(これは任意のもので良いと思います、無料のものでもスポイトツールがあれば問題ないと思います) ※僕はIllustrator使ってます
- 写真などのフリー素材(SNSなど公に公開しないのであればなんでも可)
手順
- ペイントソフトでまず任意の写真(素材)を取り込む
- 次に写真を任意の場所に配置して書き込みできる余白を作る
- その余白に色を置けるように丸や四角などのオブジェクトを配置する(パレットのようなイメージ)
- そのオブジェクトを選択した状態でスポイトツールに切り替え目当ての場所をスポイトする
- その色を見て色相・明度・彩度を推測しテキストツールなどで記入しておく
- 最後に実際の色相・明度・彩度をカラーピッカー(HSB)を使って数字を確認する
実例
スポイトで色を取ってみると、写真で見るときの色との違いに驚き「こんなにも違ってみえるんだ」とびっくりしました!それだけ感覚のズレがあったということだと思います。
※色は隣り合う色によって見え方が変化したりします。そういった効果を肌で実感できるのもこのトレーニングの良いところです。
葉っぱの緑や鳥の毛並み空や湖の反射の光などそのもの固有の色味によって様々な表情があることに気がついた。特に印象的だったのは葉っぱのグラデーションで推測するのが非常に難しかった点。
前回緑のグラデーションが難しいと言うことに気がついたので、今回はそこを中心的に複雑な色味を意識して分析してみた
ポイント
予測を立ててからカラーピッカーを確認し、どれくらいズレがあるのかを数字で見よう!
まず最初に外れても構わないので自分なりの見解を示すこと。その後で実際の色合いを見ることでどれくらいズレているのかを数字で確認する。このズレを明確にするというのが大事!
分析をしてみたときの感情も一緒に書こう!
理由は感情も一緒に書くことによってより記憶の定着率を上げるため。楽しかったことや嫌なことってよく覚えてますよね?感情は記憶と密接な関わりがあると言われているので、ついでに感情も一緒に記録しておきましょう!
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回ご紹介したやり方は簡単にできますし、それに基礎を鍛える上で凄く効果的なトレーニングだと思いますのでぜひ取り入れてみることをオススメします!
※あくまで個人的な見解ですが(笑)
ちなみに僕はトレーニング成果をSNSに公開しているのでフリー素材を使っていますが、特に公にする事が無い方は「例えば好きなイラストレーターさんの作品」などをAdobe captureなどのアプリを使って色を分析するのもありだと思います。
(※ただしその場合は著作権などの問題がありますので、SNSなど不特定多数の人が見れるような場所に投稿しないでください)
Adobe capture について:このアプリを使うと身の回りのものを写真を撮ったり保存してある写真を読み込むことによって写ってあるものの色素や明度彩度などを数値化して表示させることができます!これはほんとに手軽に分析ができるので非常にお勧めです。ただ使用するにはAdobeに登録する必要があったりするので詳細に関してはホームページ等ご確認ください。
おさらい
- デジタルペイントソフトのスポイトを使って、色彩感覚を鍛えよう!
- トレーニングをして感覚のズレを修正しよう!
- 感覚のズレを修正してより豊かな色彩表現をしよう!
以上が今回ご紹介したかった色彩感覚を鍛えるトレーニングでした。こういった基本的なスキルは鍛えておいて損はないと思いますので、すきま時間にでもぜひ活用してみてください。
もしよろしければ、「ジェスチャードローイング」や「手の描き方」など、巷で言われているトレーニング方法が本当に効果的かどうか検証した記事もありますので、そちらもご一緒にご覧ください。